旅歩記〜たびあるき Travels

  コンサートやクラフト市に参加するために、あちこちと国内を旅することがあります。
  時には、観光がてら新たな音や楽器に出会いたくて、ふらりと外国へ〜。

2011/5月 台湾へ Taiwan2011 May
2011/3月 台湾へ Taiwan2011 March
2010/2月 台湾へ Taiwan2010
2009/6月 台湾へ Taiwan2009
2005/1月 上海へ Shanghai
2003/11月 トルコへ Turkie
2002/11月 麗江へ Li Jiang


2011/11月 台湾へ Taiwan 2011 November 今回はカリンバ製作教室も行ないました
(11/16)「台北」

昨年の秋から、台北市内の松山空港に
羽田から直行便が着く様になり、とても
便利になりました。
今回はANAのマイレージを使って往復です。

機内で観た映画「Pianomania」は調律師の
ドキュメンタリーで、とても微妙な音を聞き分け
るピアニスト達との真剣勝負が興味深かった
です。

「Pianomania」
http://youtu.be/60EYUFZQ4KQ

寒波襲来の寒い東京から、一気に夏の
台北です。
空港からすぐに地下鉄に乗り、一回乗り
換えても30分で台北駅に着くことが
できます。

カリンバ教室を開くお店にキットを預かってもらい、
台北駅に向かいました。

日本で予約してあった左営(高雄)行きの高鉄
(新幹線)の切符を受け取り、出発までブラブラ。
(早期予約すると30%割引になって、お得です。)




地下街から美しい音楽が聞こえてきました。
地下街の奥の方にハープ教室も開いていて、
自演のCDも2種類販売していました。
出前演奏もします、と書いてありますね。

ハープは流行っているのか尋ねたところ、
楽器が高価なので、まだまだだそうです。





夕方、高雄に向かい、友人達と再会。
Jazz Bar「Marsalis」で As time goes by〜♪

(11/17)「高雄
小雨もようですが、近くの文化中心(センター)へ。
広い横断歩道の向こうに、アレレ?
花壇が行き先をふさいでおりました.....
車が道路から敷地に入るゲートには、こわ〜い顔が
にらみを利かしています。
文化センターのギャラリーは展示替えをしていて、
残念ながら見られませんでしたが、周りにも
いろいろと見所があります。
文化センターの歩道の横に何箇所かある、絵を
はめ込んだオブジェ。
これは蔡達源の「STORY3」。
なにか懐かしい風情の絵です。
後ろのレンガ造りの建物には「山形屋」の看板、
右の柱には「味の素」なんて書いてあります。
文化センターの公園には貸し自転車もありました。

高雄駅の横にある旧高雄駅舎の中には、市内の
サイクリングロードの地図が展示されています。
友人が勤務している交流協会の壁には、
「がんばれ日本!」の寄せ書きがたくさんあります。
日本の災害を、本当に自分達のことのように感じて
応援してくれる台湾の人たちに感謝!

午後は地下鉄「西子湾」駅で降りて、高雄港の
近くまで行き、アート探訪。


線路も無いのに信号機が.....

昔は貨物線の引き込みがあったのですね。
倉庫の壁には港や舟の絵が描かれています。
ここは「駁2芸術特区」。
オブジェがアートしてます。

はるか向こうに東帝士85大楼ビル。
台北101に次ぐ高さ300m、85階建て。
そういえば、まだのぼってないな。
倉庫の壁に駅の絵が描かれています。
ホームに3人のこども...は絵ではありません。

この右にあるC5倉庫は「The Wall」というライヴ・
ハウスで、11/5は矢野沙織(Sax)、11/11は
SUMINGのコンサートがありました。

スミンは夏に気仙沼でもコンサートをしています。
あらら、そんなところに腰掛けて.....

上の倉庫の向かい側にあり、絵をながめる
観客のようでもあります。
3ヶ月にわたる「絵師100人展」を開催中で、
日本のアニメが好きな若者がたくさん来てました。


後ろの倉庫の高さと比べると、デカイ!
ここで常設されている彫像ですが、いろいろな
デザインがほどこされていて、中でもこれが
お気に入りです。
この倉庫の絵は、映画の場面を描いたモダンな
イラストです。
ダンボールの質感を生かした街角アート。
仏さまのお姿と思いきや.....
近づいてみると、艶めかしい〜!
マンダラ絵もこのとおり。
おっ、鉄人28号かな?
力自慢が雨ニモ負ケズ、整列!
C4倉庫は「労工博物館」で「工仔/特展」を
やっていました。

昔のガス屋さん、「配達ごくろうさん!」
お〜い、ここからも東帝士85が見えるぞ〜。
愛河のほうに向かってブラブラ歩きながら、ふと
見ると公園脇のベンチが蟹さんでした。
愛河沿いの公園にもいろいろなアートがあります。

「立春」ですか...波紋の流れがいい感じです。
愛河橋のたもとにある「ロザリオの聖母カテドラル
Holy Rosary Minor Basilica-Cathedral)は
前金天主堂とも呼ばれる台湾最古のカトリック聖堂。
1859年から何回か改築され現在の姿に。

中ではシスターが一人、お祈りしてました。
大立百貨店」の誠品書店で見つけたDVD。
台湾一人観光局の青木由香さんが絶賛していた
ステージのライヴ映像です。
「很久没有敬我了?」(?は人偏の「称」)

ライブを見られずにあきらめていたので、このDVDを
見つけたときは、思わず「ヤッター!」とツブヤキました。

原住民達の音楽、舞踏が感動的なミュージカルに
昇華されています。
屋外ステージかと思いきや......
一番お気に入りの地下鉄「中央公園駅」です。
隣の「美麗島駅」も有名ですけど、ワクワクして
地下鉄に乗りたくなると、赤字も解消するので
しょうが.....とにかくアートな駅が多い台湾です。
夕食はベトナム料理で。
フォーや生春巻き.....ハオチー!

ボージョレでカンペイ!

(11/18)「三地門
友人御用達の蔡さんのタクシーで、屏東郊外の
三地門へ向かいました。

最初に「青葉村」を目指したのですが、入り口が
分からず、近くの人に尋ねると、「連れて行って
あげる」と四輪バイクで先導してくれました。
185号線から青葉村への入り口。
入り口の両側にはこんなオブジェが私たちを
歓迎してくれました。
坂を上る途中に青葉村の石看板があります。
左側の石板には村の歴史絵が刻まれていました。
小学校の門に飾られているオブジェ。
青空に透かして見ると美しい!
ようこそ、青葉村へ、歓迎歓迎!
工芸アトリエ(?)の門では、傘をかぶった
ポストマンと子どもたちの手形がヨウコソ! と
手を振って歓迎してくれます。
家々の壁や塀には民族的な絵が描かれていて、
見て回るのが楽しみです。
こちらは石の工房のようです。
排湾(パイワン)族の貴族は日常の生産労働に参加
する義務がないので、工芸創作をたしなむ余裕が
たっぷりあり、こんなに工芸が盛んになったそうです。
誰じゃ、お前たちは?
日本人か、ゆっくり楽しみな。
表札にカタカナが。
光復巷五十一号の「サワロチポ」さん。
モデルはぼくだワン!
村の教会も民族の持ち味がにじみ出ています。
三地門の文化館の門番です。
広場ではコンサートが開かれたり.....
食事ができたり.....


金曜日だけど土産店しか開いてませんでした。
土日は開くのかな?
小学校の門には音楽が刻まれています。
三地門の工芸村を散策してみました。
民族衣装を注文制作しているお店。
二人の女性が作業しているところに
学校から帰ってきた子どもは、しっかりと
民族柄のベストを着ていました。
伝統は大切に引き継がれているようです。
沙滔舞琉璃芸術空間

ダンス・スタジオとトンボ玉工芸のお店です。
喫茶コーナーもあります。

http://www.wratch.cc/blog/shatao
この店で見つけた、爽やかな色使いの
アクセサリー。

奥でトンボ玉製作工程も見学させてもらいました。
この店の前の道路には、地元の人たちが
描いたタイルがたくさん埋め込まれていますが、
年月がたち、だいぶ痛んでいるのが残念です。
こちらのお店が有名な「蜻蜒雅築」。
トンボ玉の店なので大きなトンボがとまってます。

http://puqatan.com.tw
トイレの手洗いにもトンボの柄が。
様々なデザインですが、それぞれに
意味があったりします。
竹とガラス玉の組み合わせが面白い。

このガラスのデザインは花そのものです。
台湾原住民カルチュアパーク」は5つのエリアに
分かれていて、様々な部族の建物が広い敷地の
中に散在しています。

娜麓湾歌舞劇場では毎日、原住民の歌舞が上演
されています。

この日は「撒奇莱雅(サキザヤ)族」をテーマに
したストーリーを上演していました。

1878年の「加禮湾(Kalyawan)事件」で清の兵に
火をかけられたサキザヤ部落の人々は、「阿美族」の
部落に逃げ隠れ、部族の言葉を発せずに暮して
きました。

「Sakizaya」は「真の人」という意味を持ち、行政院は
2007年に台湾の第13部族と認定しました。
娜麓湾歌舞団の若者たちが「娜麓湾(ナルワン)=
歓迎の歌」をうたいます。
とても良いハーモニーです。

これは創作歌謡の「酒夜」という曲です。
竹や木を使ったパーカッションのリズムが心地よいです。
「山海舞動」〜「山海精霊」〜「山海歓騰」
(11/19)「台北
朝10時に台北に戻り、KDMホテル(凱統大飯店)に
荷物を預かってもらおうとしたら、もうチェックイン
できるとのことで、部屋に入りました。

地下鉄の「忠孝新生」駅の3番出口から歩いて
10秒で着くので便利なホテルです。
古めではありますが、アメニティも充分で満足。

朝食バイキングも満足できる内容でした。
TVはブラウン管でしたが、リモコンが壁に繋がって
いたり、ハンガーがバーから外れないようになって
いたり、どうやら盗難防止のような感じです。

日本でも大陸からの観光客が寝巻きや電気ポットを
持って行ってしまうので、現地の旅行業者に賠償を
請求するようにしたら、激減したそうです。
地下鉄通路のタイル・アート。
この二つの顔のモチーフは世界中で普遍的な
ものの一つですね。
地下鉄の「北投」駅で「新北投」駅まで一駅だけ
運行しているカラフルな電車に乗り換えます。
車内には風呂オケが.....北投の地熱谷温泉の
紹介をするモニターが付いています。

とってもゆ〜っくり走るのが温泉気分を盛り上げます。
新北投」駅です。

でも、今回の目的は温泉ではありません。
凱達格蘭(ケタガラン)文化館です。
原住民の文化をテーマにした展示館です。

http://www.ketagalan.taipei.gov.tw/
駐車場では森の小人たちがお出迎えです。
2,3階の展示物は撮影禁止なので、
ロビーの絵をパチリ。
地下の展示物の中には、昔の首狩族の絵が。
地下鉄「圓山」駅で降りて花博の会場の向こうに
台北市立美術館」があります。

ロビーでは十二支の動物の彫像が展示されて
いました。
来年の干支の龍はさすがの迫力です。

他にも写真展や「Night & Day」展、「ロンドン現代
デザイン」展などじっくり楽しめます。


雨脚が強くなってきたのですが、近くの「中山公民
会館」で「登百岳・慶百歳」撮影展を見てから、
台北駅まで続く中山地下街に入ってホッと一息。
中山地下街には出版社が経営する、世界一長い
ブック・ストリートがありますが、前から気になって
いたのがこのカバン店「雅格皮件」。

http://y-g.com.tw
デザインが気に入ってウェストポーチを買いました。
ショルダー・ベルトも付いています。
台北地下街に入ると人だかりしているので
覗いてみると、ハサミ一丁で横顔を切り絵に
していました。
雕剪人像
流浪画家 : 陳振福 さん

3分ぐらいで仕上げてしまいます、素晴らしい!
空いた頃を見計らって、私も作ってもらいました。

若いハンサム・ボーイに仕上がってますね、さすが!
夕食後に「市政府」駅の近くの「誠品書店」で
本を買い、ホテルに戻ろうと地下街を歩いていると、
夜の9時というのに創意市集(クラフト市)には
まだまだ人だかりがしていました。

台北のお店は昼ごろ開いて夜遅くまで営業するのが
普通みたいです。
(11/20)「台北」
地下鉄「府中」駅から少し歩いた路地を入ると、
林本源園邸」があります。

http://www.linfamily.tpc.gov.tw/web/Home
1778年に福建から台湾に移ってきた林應寅は
米と塩の商売で財を築き、桃園に大邸宅を建てます。
1847年には年貢の収集のためにこの地(板橋)に
館を建て、林家園邸の始まりとなりました。
現在の敷地面積は6054坪、1893年に全部落成しました。


大富豪の林家の大邸宅は、まるで映画のセットの
ようでもあります。
古きよき時代の建築芸術を堪能できます。
美しい庭園風景!
台南の呉園、新竹の北郭園、霧峰の莱園とともに、
台湾の四大名園の一つとされているそうです。
あちこちで写真家がその腕を競っています。
確かに絵になる風景が多過ぎます!
西門」駅のそばの壁に刻まれていた、台湾の
歴史をたどる石板画。

よく見ると MAY 「PE ACE」 PREVAIL ON EARTHと
一文字削り取られています。
つづりを間違えちゃったらしい。
さて、昼食の後は今回のメイン・イヴェント(?)。
Let's make Kalimba」教室の会場は、人気の永康街
にあります。

繭裏子 TWINE」というお店です。

http://www.twinestudio.net
フェアトレード製品や自らデザインした商品などの
雑貨を扱っています。
表面にオリジナルな絵を描いたり、音階表をもとに
長さを調節して組み立てていきます。

最初のクラスは10名。


次のクラスは12名の参加でした。

早く仕上がった人は、さっそく楽譜を見ながら
「もろびとこぞりて」や「聖者の行進」を弾いて
いました。



私の英語の説明を翻訳して伝えてくれた Vinka と
Elizabeth 、そして参加してくれた皆さん、ありがとう!

お店のfacebookにも写真を載せてくれています。

http://www.facebook.com/media/set/?set=a.308269939183911.89054.121549031189337&type=1
台湾の形をした二人用カリンバと、見本の
ネコリンバです。
お店には思わず欲しくなる可愛い商品があり、
ステンレスのカップ、フェルトの腕輪、瀬戸物の
ノブを買いました。
カリンバ製作教室を終えてから、
西門」駅の紅楼創意市集(クラフト市)に
行きました。

5月に行った時に、ポーチにお洒落なデザインで
名前を入れてくれた李さんがいて、市立美術館の
そばにオープンした「風味館」に原住民デザイナーの
作品があることを教えてもらいました。
カリンバ教室の話をしたら、Vinkaのことを知っていると
言ってました。
カリンバを弾いたら、となりの店の人も話しかけてきて、
二人にヴァイオリンのブローチをあげたら、お返しに
ネックレスとブレスレットをくれました。
次に来た時もここに立ち寄りたいと思います。
(11/21)「台北」
永康街の南にある青田街は日本統治時代に「昭和町」と
呼ばれていて、日本家屋をリニューアルして活用する
ことがしばしば行なわれています。
カフェ・レストランとしては「青田七六」があります。
http://www.geo76.tw

この「青田十六」はギャラリーとして生まれ変わりました。
この期間は「猫空之澄」という短編映画の紹介を
していました。

「動物園」駅からロープウェイで上った所にある「猫空」は
お茶で有名なデート・スポットです。
中正紀念堂」の前では李真(Li Chen)による
大型雕塑首展が開かれていました。

ボテロを思わせる豊満巨大な神様たちが何体も
立ち並んでいました。
午後は台北駅の北西にある華陰商圏の問屋街で
クラフトの材料を仕入れました。

なんでも安く手に入るのが嬉しいです。
でも金属問屋にカリンバで使っている鋼は無かった.....
台北駅では「火車載阮向前行」という鉄道歴史の展示を
やっていました。

屋外にはLDK58という蒸気機関車も展示されていました。
地下鉄の「永春」駅から屋台街をぬけて、台鉄の
松山」駅を越えると「饒河街観光夜市」があります。
いつも行列が出来る人気店の「福州世祖胡椒餅」で
胡椒餅を買い、食べながらぶらぶらしました。
400mほどの一本道なのでお手軽な(?)夜市です。
(11/22)
午後の便で帰国するまで少し時間があるので、
ホテル近くの「華山1914」というアート・スポットを
歩いてみました。

早い時間だったので、閉まっている門の絵が
見れました。 なかなか可愛いです。
日本時代の工場の跡地を利用しています。
ギャラリーやライブ・ハウス、カフェ、レストラン、
アート・ショップなどがあります。
地下鉄の「忠孝復興」駅は台北駅方面と松山空港駅方面の
乗換駅です。

通路に「台北101」をモチーフにしたアートがありました。
毎年、旧正月の大晦日に台北101でも花火が打ち上げられます。
機内で観た香港映画「単身男女」も面白かった。

「単身男女」
http://youtu.be/ijSQPbTHP2k

今回も楽しい出会いと発見がありました。
ありがとう、台湾のみなさん。
毎回「誠品書店」に行くと、欲しい本を発見!
問屋街で安くて思わず買ってしまう品々。
留守の間、ペットホテル暮らしだった又三郎。
家に戻れて、のびの〜び!


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