旅歩記〜たびあるき Travels

  コンサートやクラフト市に参加するために、あちこちと国内を旅することがあります。
  時には、観光がてら新たな音や楽器に出会いたくて、ふらりと外国へ〜。

2011/3月 台湾へ Taiwan2011
2010/2月 台湾へ Taiwan2010
2009/6月 台湾へ Taiwan2009
2005/1月 上海へ Shanghai
2003/11月 トルコへ Turkie
2002/11月 麗江へ Li Jiang

2011年3月  Taiwan
 1月(観光)に続いて台湾へ。
 今回はコンサートが目的です、が、観光もバッチリしました。
You can see some Youtube videos.
(3月1日)

台北で2泊した「新尚旅店 Hotel 73」。

ユナイテッド航空(19:20成田発)が
1時間遅れで、夜中の1時に到着しましたが、
笑顔でむかえてくれてくれました。

あらかじめ夜中に到着することをメールしたところ、
すぐに了解の電話(英語)がかかってきていたので、
良心的なホテルだと思いました。
ホテルのロビーにはモダンな内装と手作り感あふれる
椅子が。  お洒落です。

無料のパソコンも1台置いてあります。
部屋もお洒落。
壁に液晶テレビ。
シャワーのみですが、バスルームもきれい。

これで、2泊¥8785は安い!
場所は永康街の近く(300m)です。
バイキング方式の朝食も種類が多いです。
(3月2日)

ホテルから300mほどのところにある、
1月にも来た「中正紀念堂」。
公園では体操をしたり、回廊では二胡を練習したり、
歌ったりしている人がたくさんいます。
公園内の音楽ホール前では、ダンスをしている人たちも
いました。
公園の正門、「自由広場」の名のとおり、さまざまな
イベントが開かれる場所です。
旧正月期間中は「ルミナリエ」のようなイルミネーションが
展開されていました。
「二二八和平公園」。
台湾現代史における最大の悲劇「228事件」を
忘れないための公園です。
公園中央のモニュメント。
たくさんの花が捧げられています。
モニュメント中央部。
これからの世界の平和を祈ってきました。
公園の「TAIPEI」という植え込みの向こうに見える丸屋根は「国立台湾博物館」です。
「国立台湾博物館」はもともと日本統治時代に、
児玉源太郎総督と後藤新平民政長官を記念するために
建てられ、博物館として開館しました(1915年)。
設計は総督府営繕課長、野村一郎と、技手の
荒木栄一です。
内部も素晴らしい美しさ!

台湾の歴史、少数民族、生態などの常設展示と、
あるテーマによる期間展示が楽しめます。
この時は「ロートレックのポスター」「百年にわたる
音の歴史」「爬虫類〜両生類」などの特別展示が
行なわれていました。

入場料は20元(¥60)。
228和平公園と道をはさんで反対側にある
「台大病院」の古い病棟は、とても趣があります。
ホッとする病院の中庭空間です。
あちこちで「素食」という字を見ますが、菜食の店の
ことです。
今回もあちこちで利用しました。

ここでは40種あまりから自由に選んで、重さで
会計。
五穀米、白米、おかゆ、スープ等も選べます。
この晩は、たくさん取ったけど82元(¥250)。

(3月3日)

MOCA Taipei
台北駅の北側にある「台北當代美術館」は
現代アートを展示しています。
日本統治時代に小学校として建てられ、戦後は
市役所として使われていましたが、2001年から
歴史的建築物を再利用した美術館として開かれました。
左側は紙で作った楽器で、スクリーンに演奏動画
などを流していました。

許家維さんの「疊録」と言う作品。
通りがかりの人に「15分だけ結婚して」と声をかけ、
写真に撮ったりビデオを撮ったりした作品。

黄立慧さんの「15分鐘的婚姻」という作品。

可愛い人だな、僕にも求婚して!
ただの階段の踊り場かと思いきや、↓
街角のあちこちに大小の凸面鏡を貼り付け、
道行く人たちはそこに映り行く世界を見る、
というわけです。

伊百慧(Yi Bai-Huei)さんの「尋鏡活動」という作品。

台北の地下駅で、予約してあった高雄行きの
新幹線のチケットを、どうやって手に入れるのかが
分からずウロウロ。
1階に上がってみたらインフォメーションがあって、
係員の女性に券売機の操作を教えてもらい、無事に
発行されました。

出発前に2階の食堂街で海鮮鍋の昼食。

(3月4日)

高雄でのコンサート会場は麗景酒店(Lees Boutique
Kaohsiung)で、ロビーがお洒落です。 
交流協会主催の「日本文化講座」で、対象は
台湾の日本語教育関係者です。
日本人も少しいらっしゃいました。

「シルクロードの終着駅=日本」という講演テーマに
ちなんで、アラビアン・ナイト風に「荒城の月」を
演奏してみました。
正倉院に残されていた拜簫 (はいしょう)という
パンパイプで「越天楽」を演奏。
古代尺八で「花」を演奏。
ペルシャから世界に広まった、ピアノの祖先にあたる
打弦楽器「サントゥール」は、江戸時代に日本に
伝わり「夜雨琴(やうきん)」と呼ばれました。

自作の「桜桃譜」やモリコーネの「ラ・カリファ」
などを
演奏。
額田王や阿修羅像、当時の衣装などの話も
採り入れて講演したのですが、休憩時間は質問の嵐!

関心の高さがうかがえました。

遠く新竹から来られた先生もいらっしゃって、感激! 
大分の大学で学ばれたそうで、「荒城の月」も
喜んでいただけたそうです。
滝廉太郎は晩年を父の故郷の大分で過ごしています。

皆さん、ありがとうございました。
(3月5日)

高雄の街をブラブラしていると、面白いシャッターが。
アートしてますね。
高雄市立文化中心のギャラリーで素敵な出会いが。

「布雷奇創意工坊」デザイナーの翁國嵩さんによる
針金アート。

飛天や観音像、菩薩像などを見事に立体的に
表現しています。

ちょうど会場にいらしたので、話をすることが
できました。
また、ペンライトで作品を異なる角度から照らし、
背後の壁に映る影が異なる表情になるのも
見せてくれました。

http://tw.myblog.yahoo.com/ajoe-sketch
女性はご存知ないと思われますが、日本でも
良く見かける男子便器の上にある表示です。
大遠百(デパート)の前に生息する魚人たち。

港沿いの「藝術特區」にも仲間が生息している。

デパートでちょっと休憩。
「豆花」という豆腐スイーツで、トッピングは
いろいろな種類があります。

大遠百は大きな誠品書店があるのでお気に入り。
旧高雄駅です。
中には市内のインフォメーションがあります。
こちらが現在の高雄駅です。
構内には鉄道ファンには嬉しいお店が。
でも、看板のカタカナが...。
タイクンテドウブソカサンギョウホンポ。

「台湾鉄道文化産業本舗」ってことかな。
でも楽し嬉しいですね。
(3月6日)

高雄発9:25で台東へ向かいます。
「自強号」は日本の「特急列車」にあたる列車です。
駅弁です。
中身です。 米もおいしいです。
屏東縣の枋寮駅はかつて縱貫線の最南端で終点駅でした。
一時は乗客減少で経営危機にまで陥りましたが、
駅周辺の整備に取り組み、枋寮F3藝文特區を
オープンさせることで活性化を図りました。

http://www.tabitabi-taipei.com/youyou/201007/020-fangliao.php

絵にもあるように、枋寮は僕が好きな蓮霧という果物の
産地でもあります。
列車のトイレ(男子用)です。
台東のひとつ前の「康楽」駅で下車。
駅の前には店もタクシーも何もありません。

ここで降りたおばさんが道端につながれていた
牛に話しかけていました。 のどか〜。
目的はこの「国立台湾史前文化博物館」です。
駅から歩いて10分ぐらいです。

日本語のパンフレットもあり、とても充実した博物館で
一日中遊べそうです。
自然史、人類の進化、考古学、民族学などの資料が
分かりやすく展示されています。

特別展示エリアでは、チベット文化を紹介してました。
これはアイヌのムックリに似た口琴で、阿美族が
愛を伝えるのに使うそうです。
旧い台東駅の周辺は「台東鉄道芸術村」として
整備されています。 特に芸術は展示してませんが。

台東の町の中心は新駅のほうではなく、こちらの
ほうです。

芸術といえば、むしろこちらの「鐡花村」です。

工芸教室や音楽ライブ空間として2010年夏にオープン。
地元の特産品や先住民の手工芸品の市も立ちます。

http://www.streetvoice.com/tiehua
この日は花蓮から来た先住民アーティストの
ANU(阿努)がライブをしていました。
オリジナル4曲のほか、「涙そうそう」やサンタナの
「Black magic woman」「僕のリズムを聞いとくれ/
Oye Como Va」も演奏、とても良かったのでCDを
買いました。

これは「感謝祖霊 arayen ko toas」という曲です。

http://sites.google.com/site/anukaliting/
CDにサインしてもらって、ツーショット!

日本語も少し話せます。
(3月7日)

阿美族の住む「都蘭」へ向かいます。 53元。
旧台東駅のそばにバス・ターミナルがあります。
右に見えますのは、太平洋の波と黄金海岸...
ゴールド・コーストです。
台東から45分ほどで、都蘭に到着。

「都蘭紅糖文化芸術館」の敷地内にはアート工房、
喫茶店(週末夜にライブあり)、手工芸の店、
B&Bなどがあります。

これは昔の砂糖工場です。
希巨蘇飛 Siki Sufin の流木アート作品。
流木の椅子。
「巴克力藍」は名前? 作品名?
水牛の親子かな。
流木をサンダーで削って製作中。
左側では木を火であぶっていました。
先住民の手工芸品を売る店「好的・擺」。

http://tw.myblog.yahoo.com/good-buy/
店の中です。
木製品、アクセサリー、ポストカード、バッグ、
Tシャツ、etc.。
その近くにある観光スポット「水往上流」。

水が上に向かって流れている...ように見えるという
場所で、そのスケールは正に奇観!!

左に見える側溝が、それでした。
これを発見して、観光地にするところがスゴイ!

でも晴れた日には、海への眺めが良さそうな公園です。
帰りの特急は「環島之星」号、車体に台湾各地の観光地が
描かれていました。

台北発で、ぐるっと一周、台北行きです。

台東から高雄まで2時間35分。 364元。
素食の駅弁です。 うまかった。
おいしい池上米を使っているらしい。
今回の旅で一番豪華な夕食をごちそうになりました。
「棗子樹」は香港スタイルの菜食の店。

とてもおいしくて満腹!!

http://www.jujube-tree.com.tw/

孫さん、ありがとうございました。
孫さんのご両親宅での音楽談義も楽しかったです。
(3月8日)
台北に戻って、ホテルに荷物を預け、またブラブラ。

台大病院のそばにある「中華工芸館」でお土産をゲット。
http://www.handicraft.org.tw

これは永康街の南の麗水街から金山南路に入ったところにある、
旧総督府山林課宿舎群です。
修復保存計画が進められています。
台湾各地で古いものを残そうとしている姿が嬉しいです。

近くの「長安楽器」店には中国大陸の楽器が豊富に
取り揃えてありました。

寧夏路夜市をぶらついてから、ホテルにチェックイン。
(3月9日)

台北駅に近い喜苑酒店(See You Hotel)は便利でしたが、
朝食がケンタッキーのクーポン券なので、近くのこの店から
買ってきました。
3種類全部と豆乳を買ってきて、朝食。 48元。
安くておいしい。
若者の街として有名な西門街にある「西門紅樓」は、
1908年に近藤十郎の設計で建てられた市場でした。
現在は「百年祝福 紅楼物語」の展示コーナーや、
劇場、カフェ、土産物店、そして16工房(午後2時から)が。
台湾原住民アクセサリーのお店では、映画「海角七号」で
用いられたネックレスも買えます。
まわりの広場では週末にイベントが開かれ、夜まで賑わいます。

「國父紀念館」は中国革命の父、孫文を称えるために建てられました。
孫文のブロンズ像の前では衛兵の交代式が
見られます。
館内にはギャラリーがたくさんあります。
これは楽器を持つ女性の写真の展示。
研修室では絵画教室が開かれていました。

近くにある誠品書店本店で「台湾的工芸」と言う本を
買いましたが、 各地の伝統工芸が採り上げられていて、
読めないけど写真が参考になります。
昼食は台北駅に近いこの店で。
これで74元。
台北駅から松山空港駅まで地下鉄で25元、30分、
とても便利です。

ANAの機内で見たDVDは「恋愛通告 Love in disguise」
という、人気の王力宏(ワン・リーホン)扮する大スターが
劉亦菲(リウ・イーフェイ)扮する伝統音楽学部の
古筝奏者に恋する話でした。

台湾映画はコミカルな味付けが楽しいです。

あっという間に羽田に到着、東京に一泊してから帰宅しました。
「中華工芸館」で買ったワインボトル・カバー。
さまざまな原住民のものがありました。
これは台東市に多い卑南(Puyuma)族の伝統衣装です。
18日に台湾の台北において東日本大震災の被災者支援の為に、
台湾メディアと赤十字会が合同でチャリティーコンサートを開き、
4時間半の間に約7.8億台湾ドル(約 21億円)の義援金を集めました。
更にイベントの番組終了後も個人、企業、団体からの寄付の申込が
後を絶たず、22日の4日間で合計は何と倍の41億円にも達しました。
問題なのは、こういった人道的で本当に心温まる義援金の事について
産経以外の主要メディアは一切報じていない事です。
ある国からの日本の報道機関への規制管理は見事なものです。
また、日本政府は常にあらゆる局面で、ある国政府の横槍によって
台湾には冷淡で何かと不義理をしてきています。
そんなマスメディアと政府は信頼できません。
良識的なTwitterとBlogとYoutubeを選んで、正しいことを自分の
まわりから伝えていきましょう。

《相信希望Fight & Smile》募款

をYoutubeで検索してみてください。 画面下に個人の募金が
途切れることなく続いています。


Believe 相信愛

このテーマ曲から愛と信頼と勇気と元気をもらおう!

http://www.youtube.com/watch?v=-ifRqFhQ4Dc

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