2010/2月 台湾へ Taiwan2010
2009/6月 台湾へ Taiwan2009
2005/1月 上海へ Shanghai
2003/11月 トルコへ Turkie
2002/11月 麗江へ Li Jiang


2010年2月 台湾へ Taiwan
前回はコンサート中心でほとんど出来なかったので、
今回は観光三昧の日々を楽しく過ごしてきました。
You can see some Youtube videos.
2/11
東京はミゾレまじりの雨が降り、とても
寒い一日でした。
出発の前に旅の安全を祈願しに浅草寺へ。
飛鳥時代から続くといわれる浅草寺ですが、
仲見世は江戸初期にできた日本で一番古い
商店街だそうです。
宝蔵門と五重塔が美しい。
高雄でいつもお世話になるタクシー運転手の
蔡さんに、交通安全のお守りを買いました。
2/12

成田空港の本屋でAERAの表紙にヤン・リーピンが!
台湾の友人に彼女のDVD「云南映象(シャングリラ)」を
頼んでおいたのですが、3月に再び来日公演があるとの
記事を読み、帰国したらすぐにチケットを取らなくては。

このPVだけでも十分感動ものです!! 踊る精霊!
台湾の桃園空港に着くと、こちらも気温10度!
高雄行きの新幹線のチケットを買おうとしたら、
「No tickets」と言われ、冷や汗が...
でも幸運にも次の便に1枚ゲット、ほっ(^^;)
旧正月前の金曜日なので指定席しかなくて、
しかも満席状態なのです。
日本みたいに自由席券で立っていくことはできません。
高雄に着き、交流協会の友人たちと「VIA」という、
イタリアン+客家料理の店で夕食、店も味も
おしゃれでした。 
愛河の東側、少し入ったところです。
会話の中でKseniya Simonovaの話をしたら、台湾では
すでにCMで彼女の映像が使われているそうで、
さすがにお目が高いです。

近いうちに日本でも彼女が有名になるのは
間違いありません、いずれ来日公演するでしょう。
2/13(旧正月前の大晦日)

高雄は20度以上あり暖かです。

まずは高雄市内観光へ。
MRT(地下鉄)で「西子湾」站へ。
つり革のバーも、ドア横のバーも微妙な曲線を描いてます。
フェリーで港町「旗津」へ。
船上から市街地の高層ビルや壽山を眺めていると、
5分ほどで到着。

新鮮で安い海鮮料理店が軒を連ね、つい焼きイカを...
甘辛いタレがおいしい。

海岸公園でのんびり海を眺めたり、名物の人力
三輪車タクシーに乗るのも楽しいです。

フェリーで戻り、壽山公園の忠烈祠にお参りしてから
古蹟と歴史建築めぐりへ。

鼓山区登山街の「武徳殿」は1924年に建てられ、
武道場として使われてきました。
正面にある木には願い事を記した絵馬がたくさん
結び付けられていました。
東門
北門

正月飾りと長い爆竹が!
龍虎塔で有名な蓮池潭に行ったら、少し南に足を
のばしてみましょう。
「こんなところにもローマ帝国の遺跡が!...
 いや、万里の長城か?」

鳳山縣舊城」は1825年に建てられ、南門は城門樓が
美しく、東門から入ると広い公園を、北門から入ると
趣のある老街を散策できます。

かつて城内に住んでいた人たちは、東門の向かい側に建てられた
マンションに住んでいます。
高雄は暑いのでマンションの北側の部屋が人気だそうです。

この年末年始しか開かれない塩f区の夜市。
まだすいていましたが、夕食後にまた来たら身動きできないほどの
人出になってました。

バイクに乗っている人がよく付けているマスクを
買いました、色々な柄が楽しいです。
前から楽しみにしていた素食の「寛心園」で夕食。
http://www.easyhouse.tw/
素食とはベジタリアン料理のことで日本語メニューも
あります。
「十全大補鍋」に「喜悦套餐」のセットメニューに
したところ、食べきれないほどの量にビックリ!
でも、こちらでは残った料理は持ち帰り自由です。
目にも体にもおいしゅうございました。

新年快樂!
2/14(旧正月元日=春節休みの始まり)

夜中の0時になると、あちこちで爆竹が鳴りひびき、
花火が打ち上げられます。
家々の扉のまわりにはおめでたい赤の春聯(チュンリエン)が
貼られますが、同じ漢字文化圏なので、なんとなく意味もわかり、
ありがたいものです。
家の前には正月飾りが...お店では商売を始める前に
爆竹を鳴らすので、けっこう賑やかです。
高雄市立美術館」に近づくと音楽が聞こえてきて、
「台湾版の春の海だな」と思いながら階段を
上っていくと、おじさんが笛を吹いていたのでした。
カラオケかと思ったら、足元を見てビックリ!
左足でキーボードを弾き、右足で琴を弾いていました。
驚異の一人オーケストラおじさんでした。
馬白水さんの彩墨画 美術館では墨と彩色を活かした美しい絵画、歴史を
たどる写真、少数民族の現代アートなどを満喫しました。
http://english.kmfa.gov.tw/



前回は休館で入れなかった「高雄市立歴史博物館」は、
1938年に市役所として建てられた和洋混合の歴史建築です。
http://w5.kcg.gov.tw/khm/
高雄の過去から現在に至る写真や地図などの資料のほか、
ギャラリーとしての展示も楽しめました。
特に陳春明竹木彫刻展では素晴らしい作品に感動!
博物館内のトイレの洗面台もおしゃれでした。
高雄市立中正文化中心(文化センターのこと)」へ、
新年を祝うイベントを観にでかけました。
http://guide.easytravel.com.tw/scenic.aspx?CityID=19&AreaID=253&PlaceID=632
食べ物や物産、クラフトの出店が並び、太鼓と
虎のダンスが呼び物です。


ここで、ストローを使った龍のおもちゃを発見!
蛇腹の部分をうまく活かしていますね。
くねくねと動かすことができて楽しいです。
中ほどの部分にはリード笛も付いています。
その後、高雄市に隣接する鳳山市南京路にある
衛式營藝術文化中心」で開かれていた「偶戯藝術節」で
影絵を観て来ました。
むかしTVで見た藤城清治さんの影絵を思い出し、とても
懐かしかったです。
2/15 美濃へ

この日は高雄から北東40kmほど山のほうに向かった
客家文化の郷「美濃鎮」へ行ってみました。

日本人観光客にはあまりなじみが無いところですが、
行ってみると見所、体験所(?)がたくさんあってオススメです!!


山を背景にした田園風景が美しいです。
お金持ちの週末別荘が増えているそうですが、
うなづけるところです。
こんな時期にもコスモスが咲いていました。

高雄県美濃鎮は伝統的な客家の農村地帯で、
大陸から渡ってきた客家人の文化が保存されています。

美濃鎮の観光案内はこちらから。
http://traffic.kscg.gov.tw/CmsShow.aspx?Parm=20074914133328,20073271536100,4

途中に必ず少し手前の「旗山」の老街に寄って、
バナナ・アイスを食べなければいけません!

「枝仔冰城旗山總店」は 1926年創業で、
新聞や雑誌でよく採り上げられる店です。
http://www.kaps.com.tw/html/

特選のおすすめ「バナナのアイスクリーム」は、
バナナの果肉と牛乳の絶妙な組み合わせが
楽しめます。

小豆、黒豆、ゴマ、ピーナッツなどをトッピング
してもヘルシー&美味!
右上のがスモーク豆腐
美濃に着いたらまずは腹ごしらえ、「劉媽媽客家菜」で
典型的な客家料理をいただきました。

キャベツや冬瓜の野菜煮込み、米製きしめん、
豚肉やイカ、生姜などの炒め物...中でもスモーク豆腐が
一番印象に残る味でした。

原郷縁紙傘文化村」には美しい絵柄の油紙傘がいっぱい!

民国78年5月14日に創立(*民国年号に1911を足すと西暦になります)。
創立者の李鴻鈞さんは、失われ行く客家の文化を惜しみ、好きな音楽の道を
断念して伝統的文化芸術の番傘の保存と普及に力を尽くしました。

その功績は実用的な番傘に装飾を加えて、工芸的に価値のある姿に
昇華したところにあります。

客家人の生活の中でも、男の子の16歳の成年礼の時や、娘が嫁に行く時に、
両親は1対の番傘を贈ります。

ここでは是非、絵付けの体験をしましょう。
観光客の視線を感じながら描き始めても、
つい熱中してしまいます。
紙傘彩繪:330元

ちょこさんと孫さんの絵はカラフルで素敵です。
高雄縣客家文化中心」では、客家の歴史や文化が各種の実物、
模型、音楽、画像を用いてわかりやすく展示されています。
http://meeinonghakka.kccc.gov.tw/

客家人は300年ほど前に台湾に渡ってきて、人けのない山のほうを開拓し、
教育熱心で質素、団結心が強いことで知られています。
客家文化中心で展示品の藍染の服が気に入ったので尋ねたところ、
教えていただいたのが「錦興行藍衫店」。

1929年に創業した100歳の国宝級!おじいちゃんもまだまだ元気です。
場所は美濃國小の向かい側です。

客家の伝統に現代的なセンスを加えた手作り作品が魅力です。

この人のブログの説明がわかりやすいです。
http://blog.yam.com/kristen322/article/20044348

僕が買ったのはこれです。

質素倹約を旨とする客家人は、働く時に汚れが目立たず丈夫な
藍染の木綿服を着ていました。

男性用と女性用は前おくみの形が違います。
女性用の服の長い袖は折り返してポケットのかわりになります。


エプロンはリバーシブルです。
この花柄は客家の伝統的なデザインです。
美濃東門樓」は1755年に建てられた、外敵や獣から
住民を守るための歴史的古跡で、上には「大啓文明
(大いに文明を啓く)」と記されています。
250年間に日本軍を含め、何度か破壊と再建を繰り返して
きましたが、1957年に現在の姿に再建されました。

階段は急ですが上に上ると街並みを展望することが
できます。
階下の福徳壇には石碑と位牌があり、土地の神の
信仰を集めています。
金曜日には広場で夜市が開かれているようです。

そして美濃で絶対にはずせないのが
美濃客家驛棧擂茶舖」での、擂茶体験です。
120元/1人。
竹張りの外装が、良い感じをかもしだしています。


擂茶(レイチャ)
  
 擂茶は客家人が大事な客をもてなすお茶で、 
 三国時代に将兵が疫病にかかったのを、一人の老漢方医が
 先祖伝来の薬で治したところからきています。
 それは生茶葉、生姜、生米を一緒に糊状にすり、煮てから
 食べるものでした。
 
 「擂」とは「する」の意味で、陶器のすり鉢に茶葉、ピーナツ、
 ゴマ等の原料を入れてすった後に水を注いでかき混ぜ、米のアラレ
 を加えて飲みます。
 
 好みで豆や麦を加えてもOK.。
 夏は冷たくして飲んでもおいしいです。
 すりこ木はグァバの木を使うことが多く、その成分と香りを加えるためです。

 すり鉢の溝から細かい粉をかきだす刷毛もあります。
 私がかきだした後、お店の人が更に徹底的にかきだす姿は、
 さすが倹約家の客家人でした。
 
お店の女の子が、すり終わったお茶を飲むまでの説明を
してくれています。
縦に撮った映像を横に直したら、少し太目に映ってしまいました(^^;)

この擂茶体験は、やってみるととても楽しいことがわかります。
周りの人たちがそれぞれにすり鉢と悪戦苦闘(?)しているのを
眺めると、みんな同じだな〜と安心します。

少し甘みも入っていて、とてもおいしい滋味のあるお茶です。
擂った状態のお茶も販売していますので、お土産に最適。

擂茶はいろいろな材料を混ぜ合わせることができて、擂る事自体も
楽しめるので、パーティーなど人が集まるところで、その場で作る健康茶と
して受けそうです。
とても気に入った擂茶ですが、すり鉢セットは荷物になるので、
擂って粉になったものを買ってきました。
ラベルに東門樓の絵が描いてあります。
少し甘いものと、糖分が入ってないものとがあります。

飲み終わってしまったら、自分で材料を集め、すり鉢で擂って
作ってみるつもりです。
右がおいしいカキオムレツ 2/16
少し気温が低く雨模様ですが「台南」へ向かいました。
まずは古い街並みが残り観光開発がすすむ「安平(アンピン)」へ。
「安平天后宮」は鄭成功が迎えた媽祖神を祭るために
1661年に建てられましたが、さすが正月なので
かなりの人出でした。
まずは周りの出店でカキオムレツと米粉、
冬粉の麺で昼食、日本語も少しできるおねえさん、
おいしかったですよ。
安平古堡」は台湾最古の城で1669年にオランダ人に
よって建てられゼーランジャ城と呼ばれていました。
後に日本人の母を持つ鄭成功がオランダ軍を撃退し、
その功績が語り伝えられています。
ガジュマルの木に侵食された「安平樹屋」は、南国の
植物の力強さが感じられる不思議空間でした。

その隣のイギリスの商館だった「徳記洋行」には、
歴史的な人物の蝋人形が...
外の階段でおばちゃんに「どこから来たの?」と
聞かれたようなので「日本來了」と言ったら、
「私は○○○よ」と答えてくれたらしいけど、どこだか
わからず。 中国語(台湾語)を勉強しなくては。

街中の「赤嵌樓」は1653年にオランダ人によって
建てられプロビデンシャ城と呼ばれていました。
1661年には鄭成功が「承天府」と改め政治の
中心としました。
地震で全壊しましたが1908年に再建されています。
韋駄天のようなポーズの神様が祀られていて、
学問にご利益があるのか合格祈願の札がたくさん
貼られていました。


神農街」の一帯は台南芸術區に指定されていて、
大通り側のウォール・ペインティングや、神農老街
のアトリエ、ギャラリーが見ものです。


お気に入りはこのギャラリー、鏡を使った木工作品や
陶器が展示されていて、奥には工房もありました。


台湾には古い建物や老街(街並み)があちこちに残されていて、
味わい深い郷愁を感じさせます。
もちろんこの神農老街の家々も趣があります。
台湾もレトロ・ブームなので、各地の老街を訪ね歩く若者たちも
多いです。
旅の最後は台南名物の担仔麺で、卵とフィッシュ・ボールも
トッピングしてもらい、好吃!

台湾はフルーツ王国ですが、種類が比較的少ない時期にも
かかわらず、運転手の蔡さんがいろいろ探して買ってきて
くれました、謝謝!
中でも珍しくて意外に(?)おいしかったのがこれ、
釋迦(シャカトウ)、お釈迦様の頭に似ているので
この名が付きました。
柔らか目を買うのがポイントのようです。
今回の旅で買った楽器がこれ。
「高雄市立中正文化中心」の新年イベント会場の
出店で発見!

「あれ? ただの湯のみじゃないの...」
よく見ると、ふちに歌口があります。
まわりには指穴が開けられていて、二重構造に
なっているオカリナでした。
ここで買えます。
「高雄土脚窯 」  高雄市前鎮區廣西路318號
http://www.ocarina.idv.tw/
製作はこちら。
「陶笛の家」 新竹縣峨眉?湖光村12鄰十二寮9號
http://037611984.emmm.tw/

原郷縁紙傘文化村で絵付けした傘。
夢弦工房のキャラクター「マルコくん」の
右手に台湾国花の梅の花、左手には桜の花。

今回もお世話になった台湾の皆さん、
ありがとうございました、多謝!!
帰国してから発見した、台湾で日本語を学んでいる学生たちによる、
日本語での台湾紹介のビデオです。
多くの日本人に見て欲しいです。
(高雄縣の高苑科技大學應用外語系日文組)
http://www.youtube.com/user/inakyu#p/p

2010年は次のような内容です。
1.学校の生活
2.豆腐
3.台湾文学館
4.呉園
5.家庭料理
6.拝拝

毎年、違ったテーマで紹介しているので、前の年度のも楽しめます。



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2002/11月 麗江へ Li Jiang


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